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ラブラッドな声
献血に助けられた人の声

医療を支える輸血

東北大学病院 
輸血・細胞治療部 臨床検査技師 
伊藤 智啓さん

輸血に関わる臨床検査技師

輸血に使う血液は献血によって100%賄われています。医療の進歩により輸血医療の安全性は高まっていますが、それでもまだ、血液に代わるものはないというのが現状です。

私は臨床検査技師として輸血に携わっています。輸血が必要なのは手術だけではなく、病院には慢性的に輸血を必要とする患者さんもいます。毎日何人もの人が輸血を受けるので、ほぼ常に血液が必要とされています。血液は限りある資源ですので、一時的に枯渇していてすぐには用意できない、ということもあります。そんなときは供給を待つしかありませんが、その日のうちに用意できることがほとんどであり、いつも献血者の方々に支えられているのだなということを痛感いたします。

数としては若い人の献血が減っているそうですが、それは若い人が献血に行かなくなっているというより、若い世代の人口が減ってきている影響だと思っています。とはいえ医療に必要な血液の量が減るわけではないので、より多くの人に関心をもっていただくことが必要だと思います。

医療はたくさんの人によって支えられていますが、献血をしてくださる皆様も間違いなくその一員です。日々のご協力に心より感謝いたします。