MENU
ラブラッドな声
献血に協力した人の声

「ひとり」のための献血

髙橋 烈雄(たかはし れつお)さん 
 

依頼献血の電話

高校生の頃から献血をはじめ、成分献血がスタートしてからは、月1回の献血がルーティーンとなっていました。5年位前、血液センターから電話がありました。「髙橋さんとHLAの型の合う方が輸血を必要としていますが、ここ数日で献血ルームに来られますか。」HLAとは白血球の型で、HLA型の適合する確率は、数百人から数万人に一人ということを知りました。もちろん、日程を調整して献血に伺いました。
それから数か月の間は、その方の治療に合わせて献血の依頼をするので、献血の予約を控えてほしいと依頼されました。普段の献血の時以上に、献血当日に向けての体調管理に努めましたね。その方の命に係わる献血ですから・・・。

「ひとり」のために・・・

これまでも「誰か」のためになると思い、献血を続けてきました。この依頼を受けて思ったのは、漠然とした「誰か」ではなく、確実に必要としている「ひとり」のために、「わたし」の血液が必要とされているのだということです。
どこのどなたかは知る由もありませんが、この世界にいる「ひとり」の方と、「わたし」がつながっているのだと感じました。
その後、依頼献血はなく、自分のタイミングで成分献血に行っています。また、依頼献血があったら、もちろん、協力したいと思っています。そのためにも、心身ともに健康に心がけて暮らします。私の献血を必要としてくれる「ひとり」のために…