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ラブラッドな声
献血に協力した人の声

「誰かのために」
「今できること」

トヨタ自動車株式会社 豊養会 三好支部 
令和3年度 支部長 赤瀬 慎太郎さん(最右) 

活動のきっかけ

私の所属している豊養会では、2021年より、献血に積極的なご協力をさせていただいています。
2020年12月、こんな声を耳にしました。ある豊養会員のご家族が心筋梗塞にて倒れ、入院。人工心肺にて命を繋いでいた。主治医から余命一ヶ月との宣告を受け、途方に暮れていた。そんな中、追い打ちをかけるように、「限りのある血液。輸血を止める判断を」と告げられた。輸血を止める決断から、間もなく、ご家族は他界されたと。
そこで初めて、コロナ禍で実際に、血液が不足していること、現実に、そして身近に「命の選別」が起きていることを知りました。

「誰かのために」「今できること」を具現化するため。

話を聞いた翌日、愛知県赤十字血液センターに飛び込みました。会社休日を利用し、豊養会員の皆さんに献血を協力してもらう為にはどうすれば献血バスを手配する事が出来るのか?を聞くために。
献血バス手配の必要案件は、
①バス1台に対し、協力者60名以上集めること
②献血バスの駐車スペースを確保すること
③献血協力者の3密を可能な限り避けること
大きくはこの3点の考慮が必要でした。
2021年。依然とコロナは猛威を奮い、勢力を拡大中。苦労をしたのは、やはり3密回避。対策として、協力者全員の会場への来場時間を15分単位で指定。到着後は車内で待機。時間になり次第、スタッフの案内で会場に入場。また、動線を決めることで、他者との接触を最低限で、ご協力していただく事が出来ました。
会場では、初めて献血する方や、20年ぶりに献血をする方など多数ご来場いただき、「初めは不安でしたが、ほんの少しの時間で顔の見えない誰かのためになる事が出来て、本当に嬉しかったです。」「こんな短い時間で、社会貢献が出来るのであれば、献血バスを見かけたら協力していきたいです。」などの嬉しい声を聴くことも出来ました。
2021年は、豊養会全17支部で、延べ1,000名を超える、皆さんのあたたかい気持ちをいただきました。2022年現在も継続して、ご協力させていただいております。

献血を企画・運営して想う事、自身の献血に対する想い

献血は、血液を受け取る本人や家族・友人、多くの人の笑顔に繋がる活動です。毎日約3,000人の方が輸血を受けており、毎日14,000人程度の献血が必要です。企画運営をされる方でこの記事を読んで、献血バスを手配しての献血を実施する後押しになればと思います。行動してみるべき、するべきだと思います。
血液の有効期限ってご存じでしょうか?全血献血(赤血球)が21日。血小板が4日、血漿が1年。医療が進んだ、現代でも血液はつくることが出来ません。私は、血小板が白血病やがんなどの多くの血液疾患に使用され、有効期限が4日と短い事もあり、2週間に一度協力の出来る成分献血にご協力させていただいています。現在、回数は28回とまだ少ないですが、ご協力出来なくなる日が来るまで、継続的に、細く永く続けていきたいと思っています。