ラブラッドな声
献血に協力した人の声
「小さなきっかけが、私を変えた」
福井県学生献血推進連盟 福井県立大学 國久 理名さん
「献血って、どんなものだろう?」
そんな軽い興味から、私は福井県学生献血推進連盟の活動に関わるようになりました。最初は、イベントにも毎回参加するわけではなく、自分の都合の良い時だけ、ふらっと顔を出すような感覚でした。
そんな私の意識が変わったのは、福井県で開かれた同連盟の総会に参加したときのこと。献血セミナーもあるとのことだったので、なんとなく参加してみたのですが、そこで私は大きな衝撃を受けました。
献血がどれほど多くの患者さんに必要とされているか、そして提供された血液がどのような過程を経て患者さんのもとへ届けられるのか——。そこで目にしたのは、私が知らなかった“献血の現実”でした。
「自分にも、できることがあるんだ」
そう思ってから、私は少しずつ行動を変えていきました。時間のあるときには献血に協力し、機会があれば呼びかけにも参加するように。今ではこの活動が、私のライフスタイルの一部になっています。
特に今、若い世代の献血者が減っていることが大きな課題になっています。そんな中で、「私、献血の活動してるんだ」と友人に話すと、「実は興味あったんだよね」「今度やってみようかな」——そんな反応が返ってくることが増えてきました。
たった一言の呼びかけが、誰かの背中をそっと押す。
一度の献血が、誰かの命を救う。
このつながりの尊さを、私はこれからも伝えていきたいと思っています。